佐野元春の新しい音楽は強い印象を与えた。 インターネットで先行配信していたアルバム「ENTERTAINMENT!」と「今、何処」の2枚組を購入した。どちらのアルバムもコロナ禍から大きな影響を受け制作されている。 「ENTERTAINMENT!」の1曲目は「エンタテイメント!」、コロナ禍でボロボロになったエンタメ業界を冷静に見つめている。声高に危機を訴えたり、不満を述べたりはしない。 「誰もが堕ちてゆく あの人をみていた夜」という歌詞が強烈である。「あの人」とは誰なのだろう。 多くのロックミュージシャンはコロナ禍で政府の要請にしたがい、メッセージを伝えることを止めてしまったように思う。ならばと佐…