岩波文庫159ページ「仏道を説著するに、胎生化生(たいしょうけしょう)等は仏道の行履(あんり)なりといへども、いまだ濕生卵生(しっしょうらんしょう)等を道取せず。いはんやこの胎卵濕化生(たいらんしっけしょう)のほかになほ生あること、夢也未見在(むやみけんざい)なり。いかにいはんや胎卵濕化生のほかに、胎卵濕化生あることを見聞覚知せんや。」 仏道を説明するときに、本来は体内から生まれてくる、何かの変化によって生まれてくる等は仏道の中で起こる動きであるのだけれども、いまだ湿気によって生まれる、卵から生まれる等は言われていない。いわんや、今言った胎卵濕化生のほかにも生まれるということがあることについて…