// スケジュールが埋まっていないと不安でしかたがない日々。日々の暮らしはモノに囲まれ、隙間や余白が罪であるかような家やインテリアが主流です。私たち日本人は、何もない「間」に宇宙を感じ、沈黙に言葉を聴き、「余白」に映像を観る文化を育んできました。私にはとてもできないことですが、ミニマリストと呼ばれる人たちに代表されるように、一部の人たちがこうした問題に気付き、原点に戻り始めています。何もないことの、豊穣。 Contents. 手書きの原稿にあってないもの 行間の意・行間を読むこととは 何でもできて何もできない技術 余白にも美しさが醸される理由 聴くことは能動的な行為である 狭い空間に宇宙を見出…