先月末に株主総会を終え、欧州の機関投資家向けのIRツアーに出かけていた。 「世界に通用するソフトウエア会社をつくる」というビジョンを掲げた自社の成長戦略を磨くために、数年前から海外の機関投資家回りをするようになった。株主だけでなく、潜在的投資家も対象にしている。 はじめは、海外の機関投資家の考え方を学ぼうという程度の関心であったが、回を重ねるにつれ、その対話が事業戦略を磨く優良な機会となることに気づいた。 もちろん相手は様々である。いわゆるファンドマネージャーが中心だが、成功したファンドのファウンダーと対話できることもある。それぞれ、異なる投資方針、評価尺度を持っていて面白い。 投資哲学とこち…