1915年9月7日〜2008年11月10日。三重出身の数学者。微分方程式に確率概念を持ち込み、確率微分方程式という分野を創立した。これによって幾何ブラウン運動はボラティリティと時間の関数としてあらわすことができるようになった。金融工学の基礎となるブラック・ショールズ方程式に「伊藤のレンマ」が使われたことから「ウォール街で最も有名な日本人」といわれた。ただし本人は数学理論の応用には無関心であったといわれる。 06年にガウス賞を受賞。 京都大学名誉教授。