2024年8月の読書会では、 『平家物語』古川日出男訳の前半部分を読んだので 読書会議事録を公開する。 ・途切れ途切れの話の集合体 一つの話は短い。短いお話の集合体。全体のテーマは掴みにくかった。 ・平家物語における無常をどのように捉えれば良いのか? 平家の栄枯盛衰から、驕れるものが衰退するという意味での無常なのだろうか? 無常とは、常なるものは存在しないとする仏教的な意味での無常であろう。 ・「もののあわれ」が捉えにくい。 平安時代の文学、源氏物語も、しばしばもののあわれの文学と形容されることがある源氏物語を英語に翻訳したアーサー・ウェイリーは、「もののあわれ」を sympathy, rom…