かつて「made in Japan」は、品質に優れた日本製品の代名詞だった。そんな言葉もいつの間にかほとんど聞かれなくなった。日本のメーカーの元気のなさばかりが目に付く昨今だ。音響メーカー「オンキヨー」は、主力のスピーカーやアンプなどの「ホームAV事業」を譲渡するためシャープなど2社と協議を始めた。大手電機メーカー「パナソニック」は、テレビの生産のかなりの部分を中国家電大手のTCL集団に委託する方向で協議をしている――という2本の記事も、そうした日本メーカーの不振を象徴しているように映るのだ。 私の部屋にあるオーディオのうちスピーカーとアンプ、CDプレーヤーの一つ(もう一つはかつての音響トップ…