伯父が亡くなった

伯父の葬式が終わった。 向かう道中、サカナクションの「グッドバイ」を聴いていた。最近、YouTubeでこの曲に関するご本人の解説があって興味深かった。マジョリティに対する別れの曲なのだそうだ。剥き出しの感受性のまま生きていくのは、苦しいことなのだろう。そういうことに真摯に向き合うこの曲は、とても誠実で美しい歌だと思った。なんだか無性に聴きたくなるときがあって、それが伯父の葬式までの道のりだった。 そう言えば、伯父という漢字は「伯父」と「叔父」の二種類がある。どうやら母親（或いは父親）の兄に当たるのか、それとも弟なのかで使い分けるらしい。伯父は母の兄であるから、伯父である。これまでの記事では叔父…

自宅の寝室のベッドに寝そべって冷たいとうもろこし茶を飲んでいる。 背中のびのび！な日曜日の夜！ですよ。本日は久しぶりにマッサージに行って、ただいま背中に羽が生えているですよ！身体が軽ーい！マッサージ、サイコーやぁ！たまの贅沢です。マッサージから帰ってきて、ルンルン気分で野菜を刻んだよね。日曜日に下ごしらえしてたら、平日の自分が楽やからなぁ。林田スマの『サンデースイートショップ』の前週放送分をradikoのタイムフリーで聴きながら調理する時間はリフレッシュの時間よ〜。いい日曜日だぁ。 さて、本日は記念日です。 いちこの当ブログ『全部、確かなこと』の設立15周年記念日ですよ！!いやぁ15年も続くと…

キング・スティヴン『書くことについて』 履歴書 １ 幼いころの最初の記憶のひとつに、想像のなかで別人になったときのことがある。 私はリングリング・サーカス団の怪力男だった。 メイン州ダラムにあるエセリン伯母とオーレン伯父の家に行っていたときのことだ。 伯母はそのことをよく覚えていて、それは私が二歳半か三歳半のときのことだったといっている。 私はガレージの隅にあったコンクリートブロックを持ちあげて、平らなセメントの床をゆっくりと歩いていた。 心のなかでは、動物（たぶん豹）の皮のチョッキを着て、センター・リングを横切っているつもりだったのだろう。 観客は固唾を呑んでみている。 私の離れ業は白くまぶ…

キング・スティヴン『書くことについて』 履歴書 そのときはまったく気がつかなかったのだか、コンクリートブロックの空洞の部分にスズメバチが小さな巣をつくっていた。 巣が動かされて起こったのだろう、一匹のスズメバチが突進してきて、私の耳を刺した。 痛みはすさまじく、劇薬を注射されたみたいだった。 それまでの激痛だった。 だが、その記憶は数秒のうちに破られた。 コンクリートブロックがむきだしの足の上に落ち、五本の指をぺしゃんこにしたのだ。 もうスズメバチどころではなかった。 病院に運ばれたどうかは覚えていない。 伯母もやはり覚えていない（邪悪なコンクリートブロックの持ち主であるオーレン伯父は、亡くな…

『首吊少女亭』 北原尚彦／2010年／332ページ 英国留学中に、ネス湖へのツアーを申し込んだ女子大生の私。だが、参加者は日本人の私ひとり。ガイドが運転する車でネス湖へ向かうと、道路沿いに小さなパブが建っている。看板には「Ｔｈｅ Ｈａｎｇｉｎｇ Ｇｉｒｌ」と奇妙な名前がついている。ヴィクトリア朝時代に起きた少女の首吊り自殺に由来があるというが…。-表題作「首吊少女亭」１９世紀末、帝都ロンドンを舞台に、怪奇と幻想で織りなされる珠玉のヴィクトリアン・ホラー。 (｢BOOK｣データベースより) ｢異形コレクション｣シリーズの収録作を中心とした、ヴィクトリア朝時代のロンドンを舞台にした短編集。もとはふ…

毎年この時期になると、実家から『ニューピオーネ』が送られてきます。 大粒の黒いブドウ、巨峰とマスカットの掛け合わせといわれる岡山県の名産です。 めっちゃ粒が大きい！ 大粒で濃厚な甘さが特徴のご馳走ブドウであるニューピオーネですが、かつて岡山県の父の実家でも、伯父が栽培していました。 私も帰省のついでに出荷作業を手伝ったことがあります。 伯父が亡くなって数年後、田舎の田畑は家と一緒に売ってしまい、今は新しいオーナーさん（都会からの移住者さん）がその畑でピオーネ栽培に奮闘されています。 実家から送られてくるニューピオーネは、父の高校の同窓生が作って直販しているものです。 毎年両親がお彼岸のお墓参り…

アップルミュージックを10年くらい聞き続けています。「お気に入り」のプレイリストは「ジャズの潮流」。ここでは現代ジャズを聴くことができます。古いジャズも大好きです。しかし、最も気になるのは何か今までのとは違う表現を求めているミュージシャンたちです。「こんな音楽は聴いたことがない！」という驚きがほしいのかもしれません。 「サンショウウオの四十九日」（朝比奈秋著）を読みました。姉妹でありながら身体は一つ。その心の動きを描いた作品です。体の一部がつながっている双生児のことは聞いたことがありました。しかし、ここに登場するのは二つの体がほとんど一つに見える形でつながっています。そして、この姉妹の父も双生…

夫から電話、何事かと思いきや施設にいた叔父が病院に搬送され危篤状態とのこと。そしてその日の夜に息を引き取って家に帰ってきたそうです。この前に祖母の三回忌をしたばかり…祖母が寂しくて息子を呼んだのかも知れませんね。2年前、祖母が亡くなった日の翌日に叔父が逝ったことになります。命日が母と息子で一日違いです。 年を取れば順繰りで親戚が亡くなっていきます。亡くなった叔父は祖母と二人暮らしでした。祖母が2月に倒れ入院その後施設入所、その3ヶ月後今度は叔父が倒れ入院その後施設入所、その年の今頃に祖母が亡くなり、その2年後が今で叔父が亡くなり…、ということですね。叔父昭和21年生まれ、誕生日前だったので享年…

土曜日は午前中に病院に行き、病院のあとにお寺で経木塔婆をあげて先祖供養を行い、その後はお墓参りした お寺で1ヶ月間の常経供養も申し込んだ 当然自分自身でもご先祖様に感謝し、お経も読んでいる 回向供養とは回り回って自分自身の功徳にもなる だから、これを続けている あとはこれまでは供養が足りなかったのかもしれない だから、伯父が亡くなった後の自分が先祖供養に自然と熱心になっているのかもしれない 伯父は信心がない人だったから、供養もしないし、仏壇も粗末になっていた 分家の我が家は墓参りくらいしかできないし、伯父が独り身の人で２０２１年に亡くなってからは我が家で先祖供養を行っているが、結構熱心に行って…

お盆ダヨ！全員帰省 8月の頭から2週間ほど帰省しました。 実は仕事辞めてからほぼ毎月実家帰ってたんですが、就労移行施設に通い始めたのもありGWぶりの帰省になりました。 不安と体調不良のなか3ヶ月一人暮らし頑張った‼️えらい‼️ 体調のほうは、お薬でどうにかなってるとはいえ、元気な時の8割くらいまで戻ってきました。朝起きた時一瞬不安感に駆られる時があるけど、4月の四六時中不安とパニックに襲われていた日々に比べりゃすこぶる元気です。よかったねー😀 ただ夜更かしとかご飯を食べないとかすると一瞬でまた落ちると思うので、ウルトラスーパー健康生活を心がけています。あとヨガというかストレッチ（大事‼️） 帰…

身内に離婚する夫婦、疎遠になって何年も口もきかない親戚が出現するというイメージは、子どもの頃にはまったくなかった。「ウチに限ってあるはずがない」と思い込んでいたが、大人になってからは、いくつかそのような事例が生じた。その度に寂しい思いをしてきたのだが、そのような断絶が訃報によって寂しい思いが解消するという事例にも出くわしている。 一昨年、伯父が亡くなったのを契機に、20年近く途絶えていた従兄弟との関係性が戻ってきた。昨夜遅く、もう一人の伯父の訃報を従兄弟が伝えてきた。その従兄弟とも十数年疎遠になっていた。 実は、２人の従兄弟と疎遠になった理由は伯父や僕の親たちの振る舞いにあった。親同士の関係性…

こんにちは、愛花です。 先日、父の実家の岩手に両親と兄、私たち家族で帰省しました。 私が物心ついた時には、夏はほぼ毎年岩手に帰省していました。 祖父母が生きていた時は、岩手の実家で1泊してから、次の日は祖父母を連れて東北地方へ旅行に行ったり、北海道も3回旅行に行って沢山の夏の思い出があります。 祖父母が亡くなってからも、まだ父の兄である伯父がいたので、実家に挨拶に行っていました。 けれど、伯父も今年の春に亡くなってしまいました。 伯母もだいぶ前に他界しているので、現在は伯父の息子さんのみが家にいる状態です。 最後の岩手への帰省旅行 父は伯父が亡くなったことで、毎年岩手に帰ることも今年が最後だと…