増補 南京事件論争史: 日本人は史実をどう認識してきたか (平凡社ライブラリー) 作者:十九司, 笠原 平凡社 Amazon 積ん読本解消中です。あるニュースを見て、先日ちょっと触れた笠原十九司『南京事件論争史』(平凡社新書)のことをメモしておきたくなりました。戦後の南京事件に関する論争を網羅的に整理した本であり、ブックガイドにもなっています。 南京事件あるいは南京大虐殺とは、1937年12月、日本軍が中華民国の南京市を占領したあと、捕虜、便衣兵(民間人の格好をした兵隊)、民間人を虐殺、強奪、強姦などをした事件です。敗戦直後、日本は証拠湮滅のため書類を焼却したので公文書はありませんが、東京裁判…