いつもみなさん、ありがとうございます。 さて日蓮はかつて真言を「法華真言」としており、法華と真言を同格と捉えていました。 「法華真言の用例」 https://watabeshinjun.hatenablog.com/entry/2017/12/28/000000 ここからもわかるように、日蓮が真言批判に傾斜するのは概ね佐渡以降のことであり、佐渡以前は念仏批判を中心としていました。事実『立正安国論』にも「法華真言」の用例は見られます。 ただ日蓮は後に真言を批判するようになるのですが、その批判には現代の歴史学的視点から見て首を傾げてしまうような邪推が見られることも事実です。 例えば『聖密房御書』(…