先日の講義で「本の構造を知る」目的のため に本の解体をするという時間を作りました。 私の講義のベースは、紙の修復なのですが、 紙の修復というのは範囲が広く、紙を使って いるモノは基本的に修復対象となります。 今年はイレギュラーなことが多く、講義内容 もこれまでとは少し変えることにして、本の 修復をメインに紙の修復の基礎を教えていく ことにしました。 修復を学ぶ上で、本のどこがどのように壊れ ているのかを理解するためにも、まずは本の 構造を知ることから始めています。 本を解体しながら、本の各部位の名称を学び、 製本技術を知る この基本的なことが本の修復には大切だと 思っています。 角背上製本(く…