私は平安時代の和歌、とりわけ新古今和歌集が好きなこともあり、永年俳句というものを軽んじていました(ロジック変かな)。和歌は57577、俳句はその前半の575です。俳句はマンボウ(魚ですよ)のように半身なわけで、ぶっきらぼうです。「俳諧連歌の発句」が縮まって「俳句」となったのであり、元は室町時代にはやった連歌の発句だけを独立させたものです。 なんか雑・・・ と昔は思っていました。 でも、江戸時代に芭蕉が出てきて、事態は(私の中では)一変します。(芭蕉より長生きに聞こえますね。) 海暮れて鴨の声ほのかに白し なんて詠まれると、こりゃもう定家の、 白妙のいろはひとつに身に沁めど雪月花(ゆきつきはな)…