旧日本軍の病院 今更ながら振り返る。 今年の夏は長雨の影響で8月の後半はどこにも行けなかった。 そんな中で唯一行けたのがここ箱根病院の敷地内に残る傷兵院本館跡。 箱根登山鉄道の風祭駅から歩いてすぐ、小高い山の上にあり見晴らしのよい場所だ。 洋風建築の診療所は昭和11年竣工。 戦時中に負傷した兵士を収容するために陸軍省が設立。 明治40年、日露戦争後に設立した「廃兵院」が前身となる。もともとは渋谷にあったそうだが、明治41年に巣鴨へ移転、その2年後昭和11年に現在の場所に移っている。名称も昭和9年に「傷兵院法」によ「廃兵院」から「傷兵院」へ改称された。 移転の背景には急速な都市化があり、療養環境…