活躍支援の重荷 「働き方の多様化」への動きの中で女性の活躍支援を推し進めようとした会社でしたが、制度を構築する側の先入観が払拭されなければ、働き手の選択肢を狭めてしまうことになります。先入観とは、すなわち「一般職の女性社員は皆活躍の場を求めているはず」という考えですが、実はそうではありませんでした。 私の勤め先で行なわれた女性社員の活躍支援の取り組みは、会社が期待したほどの効果は得られませんでした。一般職から総合職に転換となった女性社員の中からは、職責が負荷となって退職する者が出てきました。 男女問わず、会社で働く全ての社員が皆一様に上昇志向を持っているわけではないのです。自分のペースで働き、…