先哲叢談
原念斎が漢文による藤原惺窩、林羅山はじめ、藤樹、仁斎、白石、徂徠など、江戸前・中期儒者計72名の評伝。各人物を面目躍如とさせる叙述の面白さに加え、各記事の典拠も明らかとなり、近世儒学を知る最良の書という。
原念斎が著したものを前編とし、東條琴台著の後編と続編が存在する。松村操の『近世先哲叢談』、『續近世先哲叢談』、原徳齋『先哲像傳』、角田九華『近世叢語』『續近世叢語』もその類書といえる。他に伴高蹊『近世畸人伝』、三熊花顛原著、伴高蹊補筆『続近世畸人伝』、八島五岳『百家き行伝』もあり。