小学3年生のみずかは、夏休みの宿題の「読書感想文」がどうしても書けません。 本を読んでおもしろかったことを書こうとすると、おもしろかったことが消えてしまうからです。そのことを先生にいうと、えりこ先生は、みずかの胸に耳をあてて、 「だめだ。わかんない」 はあっと首をふりました。 山本悦子作・佐藤真紀子絵/童心社 「自分の思いを言葉にして、人につたえるってとっても大切なことだと思うよ」 と先生にいわれたみずかは、感想文が書けそうな本をさがしますが、どうしても見つかりません。 そこでみずかは友だちのあかねちゃんと一緒に本を書くことにしました。文章はみずかで、絵はあかねちゃん、主人公もあかねちゃんです…