Ω 𒀭𒎏𒄯𒊕 _ ボクはイヤだって叫ぶんだ眼は血ばしり嘔吐で涙がとまらない キツく頬をつかまれて否応なく口に詰めこまれて強制給餌のガチョウみたいに泡を噴く 止まらない嗚咽に背をよじり大切なものをひとつずつ剥がされて俗識というカオナシに焼鏝で焦がれ適不適の烙印と規格タグで括られる ヘゲモニーが支配する畜舎のなかで窮屈な蛸壷ケージに詰められ押しこまれ多数派という暴力にいたぶられながら鼻血と吐血の混濁な意識朦朧のままにステレオタイプなフォアグラへと果てる ボクは自分であることを許されていないとなりの誰かと同等であらねばならないボクはボクであるべきなのにほかの誰でもないはずなのになぜか一律均等な規格品…