元禄9年6月23日。曇。辰刻(午前7時)前、乾(北西)の方角から轟音がして地が揺れること3度。地震ではなく、大螺抜山(地を揺する怪物)か。後に聞いたところでは、入鹿山では朝から黒雲がふもとを覆い、霧が頂を覆っていたと。水を押し上げるほどの強い風が吹き、その中で異様な光を発し、揺れていたと。