岩波文庫136、137ページ「いまのなんぢ、いまのわれ、尽十方界真実人体なる人なり。これらを蹉過することなく学道するなり。たとひ三大阿僧祇劫、十三大阿僧祇劫、無量阿僧祇劫までも、捨身受身しもてゆく、かならず学道の時節なる進歩退歩学道なり」 今現在のあなたも、今現在の自分自身も大宇宙そのものの人体なのである。そのことを忘れて過ごすようなうっかりすることなく仏道を学ぶ(坐禅する)のである。たとえ人間が想像もできないような無限と言ってもいい長い時間であろうと、瞬間瞬間変化しながら学んでいけば、必ずそれは学道している時であり、その学道の中では前に進んだりあるいは過去を振り返ったりしながら学んでいくので…