仕事後にジムを終え、お酒は飲まず夕飯も腹八分目で抑えた。 カラダがとても楽で意識は明瞭。 夜の時間を憩うコンディションとして最良と言えた。 ベッドに横たわって弛緩し、わたしは最良の「楽」に心置きなくひたった。 日中は暑かったが窓から吹き込む風が涼しく、時を追うごとひんやり感を増していった。 寝室の冷房はもはや今夏の役目を終えたと言っていいだろう。 そのように憩っていると、通りを挟んだ公園から会話が聞こえてきた。 うちの家と隣家の壁がちょうど気柱の役割を果たし、そこで音が共振するからこっちにまで結構明瞭に声が伝わってくるのだった。 公園のベンチの側からすればまさかそんなところにまで声が届いている…