わたしの母は、数年前に病を得て亡くなりました。 母は亡くなっても、母が生前言っていたことが時折心に蘇ることが多々あります。 「ひとは亡くなっても心の中に生き続ける」 というのはこういうことだったのか、と感じます。 母が度々言っていたことのひとつに 「ひとから見えなくても、下着は常に綺麗なものを身につけておきなさい」 ということがありました。 事故や病気で救急搬送されたら、服を脱ぐような事態になるかもしれない、その時、古く汚れたような下着だったら恥ずかしいし失礼だから、という理由でした。 事故の1週間ほど前、わたしは姉と一緒に買い物に行っていました。 その際、子どもの下着や靴下を選んでいたのです…