強盗殺人などの罪で死刑が確定した袴田巌さんの再審=裁判のやり直しが決まるまで40年あまりかかるなど、審理の長期化が指摘される中、えん罪被害者の速やかな救済につなげようと、超党派の国会議員による議員連盟が発足し、法改正を含め、再審制度のあり方について検討を始めることになりました。 再審の制度は刑事訴訟法に規定がありますが、70年以上にわたって一度も改正されておらず、通常の刑事裁判とは違って審理の進め方などが具体的に定められていません。 このため再審請求の審理が長期化し、えん罪を晴らす妨げになっているとの指摘も出ています。58年前に静岡県で一家4人が殺害された事件で死刑が確定した袴田巌さんのケース…