さそり座Uは再帰新星(反復新星、回帰新星)の一つで、約10年ごとに爆発を繰り返して明るくなるタイプの天体だそうである。最近では1987年、1999年に増光が観測され、前回最後の増光は2010年1月だった。今回の増光を発見したのは長崎県の変光星観測者、森山雅行さんで、6月6日の22時34分に撮影したときには17.3等以下で見えなかったが、7日2時17分に撮影した画像に11.4等で写っているのを発見、その後7日3時33分に9.2等で、さらに海外の変光星観測者らによって8等まで増光したことが確認された。 それにしても、天体マニアの情熱には頭が下がる。森山さんは10年に一度の爆発の瞬間を捉えようと、毎…