癸卯年八月十五日。中秋。気温接し21.7/28.2度。晴。昨晩から咳も鎮まり今日は何度か濃痰が出ただけ。味覚はほんの少し不正常なのはハイボールのレモンピールでさう感じる。 この数日で甘耀明『冬将軍が来た夏』読む。甘耀明はこれまでに『神秘列車』『鬼殺し』そして『真の人間になる』(←原題から直訳のこと和訳のタイトルは何うも宜しくないやうに思へる)と読んだ。この『冬将軍』は甘耀明の中長編は読んでゐるからこれも、とあまり積極的な気持ちもなく読んだだけだつたのだがアタシは甘耀明の作品の中でももしかすると最も面白いと思つたかも。主人公が女性なのも『鬼』や『真の』が十代の男子を扱つたのからすると、それだけで…