ヤンマタケを求めて森を巡る冒険を続けています。でも本当に探しているものは何だろう。 1月末の空振りに終わった沢歩き。ぽかりと空間が開け、肌にしっとりと来る、妙に「気」の良い一角に出ました。 ここはコケの緑が特に鮮やかで、しばし撮影に夢中になりました。 去り際、振り向いたらこれがあった。結界だったのかも知れません。 古代ローマの政治家・哲学者キケロは、大木の茂った森の中へ入ると人は神の存在を知る、と言ったそうです。また聞きです、キケロなんか読んだことありません。ただ妙に日本人の自然観に符合すると思いませんか。聖なる森、という概念です。そこに立つだけで神霊の気と交歓できる森、奇跡が現れる聖なる場所…