原子力発電所において、原子炉モードスイッチが「燃料取替」または「停止」位置にあり、かつ、原子炉内の水の温度が100℃未満の状態。継続的な安定冷却が保たれた原子炉は放射性物質が放出されない。
原子炉稼働中の300℃近い水温を、制御棒を挿入し、炉内に冷却水を循環させることで100℃未満にする。
事故の際に発生した原子炉内の冷却機能の損失に起因する、水素爆発やメルトダウンによる放射性物質放出の危険から脱却した状態。1〜3号機の原子炉内の水の温度が100℃未満を保ち、放出される放射性物質量が大幅に減少した状態のこと。
(1)圧力容器底部温度が概ね100℃以下になっていること。
(2)格納容器からの放射性物質の放出を管理し、追加的放出による公衆被ばく線量を大幅に抑制していること。
福島第1原発事故においては、すでに炉心融解状態が確認された原子炉が存在し、「放射性物質が放出されない状態」の根拠がないことが、従来の「冷温停止」とは異なると各所から指摘されている。