一日、一週間、ひと月、何気なくお茶漬けのように砂時計のように、 サラサラっと簡単に時間が過ぎて行く。5月の季節何回味わったろうか。 あなたの存在に初めて気づいたのは学校が始まって1か月ぐらい経った頃 だったかな。 その時の記憶のあなたは目が大きくてバンビみたいなまつ毛のスキニーな 少女なのに、大阪のおばちゃんの着るようなアニマル柄、たしかタイガーの どアップのトレーナーなんか着てたりしてプロファイルイングが全く できなかったのを思い出すよ。 休み時間に授業の復習なんかしてて話しかける雰囲気じゃないし。 わたしも社交性の技術のない子供でもじもじしてばかりの新学期。 この学校は芸術系の高校で人知れ…