石見国邑智郡君谷(島根県美郷町君谷川流域)を本貫とする国人。実清の子で祐忠の父。仮名は三郎二郎。官途名は弾正左衛門尉。出家後は道祐の法名を名乗る。南北朝期、北朝方として軍功を挙げ、邑智郡の上下出羽郷地頭職を得た。 出羽郷地頭職を得る 実祐以前の出羽郷 石見高橋氏の侵攻 参考文献 出羽郷地頭職を得る 君谷氏の本貫は石見国邑智郡君谷(島根県美郷町君谷川流域)*1。元徳二年(1330)三月六日、君谷実祐は父実清から「君谷村内小谷村其外村々事」を譲与されている(「出羽家文書」)。 貞和四年(1348)、実祐は北朝の石見守護上野頼兼に従って八月二十四日から同二十七日まで三隅城(浜田市三隅町三隅)の大手を…