「馬の耳に念仏」ということわざは「馬を相手にありがたい念仏をいくら唱えても無駄。いくらよいことを言い聞かせてもまるで理解できないからまともに耳を傾ける気がなく、何の効果もないことのたとえ」あるいは「人の意見や忠告を聞き流すだけで、少しも聞き入れようとしないことのたとえ」という意味だそうだ。「馬耳東風」も同じような意味だ。東京五輪・パラリンピックをめぐる政府と政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会有志の動きを見ていたら、このことわざが頭に浮かび不快な気持ちになった。本来なら多くの人が待ち望む五輪なのに、そうではないから、開催されれば歴史に残る異常な大会となる可能性が大といえる。 1965年のロ…