働く僕の後ろ姿ってそこそこ美しい。はい、お願いだから決して前から見ないでほしい巻頭文はここまでです。そんな大胆かつ情けないひとり言をつぶやきながら頼んでもいないどころか好き勝手に伸びてきた庭の草をむしりまくった僕がいた。ったく、餌もやっていないのにスクスクと育ちやがって。占有面積分だけ固定資産税を払え、この野郎。快晴だから出掛けたかったのに。まあいい。誰も見ていないのにこれ見よがしに汗を拭いながらパナソニックの冷蔵庫をパカッと開けたらピンキーの液体がそこにあった。ほほう、イチゴ味のラムネだ。1本しかなかったが、今日の僕は正々堂々と飲むことができる。だって、こんなに汗ダーダーになるくらい一生懸命…