ミカヤは二人の王の前に出ると、いんぎんに頭をたれて、挨拶をした。 「ミカヤよ、われらはラモテ・ギレアデと戦って、勝算はあるか、ないか」ミカヤはニコリと笑って言いました。「大勝利、間違いございませんぞ。神様が助けてくださいますから」アハブは一瞬面食らった。 今まで一度も、他の預言者と同じことなど言ったためしがありませんでしたから。それで彼は忌々しい思いで言いました。「わしを愚弄するのか?真実のみを語れ」 「よろしいのですか? 実は、『王は死んだ。民を家に帰らせよ』と言われました」「ふん、そんなことだと思った。もうよい」 アハブはこんな男を呼ぶのではなかったと思いながら、隣に座っているヨシャパテ王…