『エホバ大風をもてエリヤを天に昇らしめんとし給ふ時・・』その『し給ふ時』とは、それは預言者仲間には知らされていたのでしょうか?いたのでしょうね。 べテルで、預言者のお喋りさんが、「わし知ってるでぇ〜〜」と、軽率にエリシャに擦り寄ってきたのですもの。 ただひたすらエリヤに目を向け、魂も神経もすり減らすようにして、刻々と迫りくる別れに備えるエリシャ。その彼にその言葉と、態度は、ザラリと不愉快な感触を心に与えた。寝食を共にし、ひたすら師の後を踏まんと、修練に明け暮れた蜜月は、決して甘くはなかったが、充実していた。今や、二人の間に他人の入る隙間などないのだ。 と、エリシャは思っていたから。エリヤはまた…