『主がつむじ風をもってエリヤを天に上らせようとされた時・・』 え!神様、あなたはエリヤさんを召されるのですか?なんて唐突なんだろう。 いや、唐突でないかも。カルメル山での熱い戦いも一過性だった。人々の驚嘆のため息と熱い眼差し、拍手喝采。すべてを出し切って疲弊しているエリヤ。イゼベルの追撃の言葉。震え上がったと言うよりも、「悪の種は尽きず」戦えども戦えども、その成果は指の間より落ちる砂に似て、孤独と空しさが、戦う気力を奪い、生きる意味をも萎えさせた。そんな彼に、ご自分の御姿を現されて、励まされた神様は、後継者をも示された。 エリヤは後継者エリシャを片時も離さず、預言者の何たるかを教え、ギルガルの…