ぶわぁぁぁぁあ!!ひれ伏す従者の体が浮き上がるほどの、強い風圧が一瞬襲って消えた。 驚いて身を起こした彼の目前に、敵は迫っていたが殺気は消えていた。彼らの目をくらましてください!!ほんの数秒前、エリシャが発した言葉だ。彼は知らなかったが、一気呵成にと盛り上がっていた彼らの士気が、雪崩のようにそがれたのは、風圧が襲った瞬間に激しい閃光がスリヤ軍の上に注がれたからでした。 よく見れば、志気を欠いた兵士たちの目は、うっすらと濁っていた。ど、どうしたのでしょか? あの乱れようは?φ(゚Д゚ )従者は戸惑いながら言うと、エリシャは振り返って、笑顔で答えた。今から彼らをサマリヤに誘導してくるよ。彼らの目は…