契約の箱は至聖所(しせいじょ)に納められました。 至聖所の正面の壁に置かれた二体のケルビム像が 箱を包み込むように翼を伸べています。 今やその箱の中には二枚の石板しか入っていませんが その石板こそ、神様とイスラエルの約束の証でした。 祭司たちが至聖所から緊張した面持ちで出てくると 至聖所は眩いばかりの光の雲に覆われました。式典に参加したイスラエルの代表者たちは その美しさに目も心も奪われ、畏れ、ひれ伏して、 ただただ神様を賛美しまいました。その時、ソロモンの胸に微かな不安が芽生えました。 この大空や天に偉大なる神様の住まわれる場所があるだろうか? ましていわんや、 人の手で造られた宮などに・・…