「あなたは死にます。遺言をお書きになることをお勧めします」 体中に大きな吹き出物が出来、そこが膿んで、高熱にうなされている人に、面と向かって宣言できる人は、この人しかいません。 イザヤです。 それを聞いて、「イヤジャー!!」と、壁に頭を叩きつけるようにして泣き叫んで祈ったのは、王ヒゼキ王。 死後の世界?不確かな恐れ! だからといって、別に未練たらしく泣き叫んだわけではありません。 王様は今、宗教改革の真っ最中、ここで死ぬわけにはいかなかったし、迫り来るアッスリヤの脅威を残したまま、命尽きるわけにはいかなかったのです。 え! アッスリヤは捨て台詞を残して引き上げたのでは? ということは、この記事…