友人というものは妙なことがきっかけで出来るもので、「あいつ変な野郎だな」と思っていて普段は口もきかなかった人でも、酒の取りもつ縁がきっかけで言葉を交わし、意気投合してしまったというようなことがよくある。 しかし、結婚、転勤などにより、年齢を重ねる毎に行動範囲が次第と狭まり、そういう機会にだんだん縁遠くなってしまうことは、何となく淋しい。 こうした中、養成研修普通科を受講することとなった。同じ立場である二十九人の仲間がいたから、相手にはこと欠かない。心いくまで飲み、心いくまで語り合うには十分だった。 このような巡り会いは、この殺伐とした世の中では、今後二度とないと思う。 地元の祭には、仲間と一緒…