日本のために日本だけを見ていてはいけないー副島隆彦氏『アメリカ騒乱に動揺しながらも中国の世界支配は進む』(ビジネス社、2021年) 副島隆彦氏の本を買ったのは久しぶりだ。私は、毀誉褒貶があっても副島氏の「覇権」系の本には学ぶ点があると考えている。どういう訳なのか氏の「言い切り」が私の思考を刺激するからである。とはいえ、批判的摂取なので、始めに以下のことは留保させていただく。 <留保> *アメリカ大統領選の選挙不正の真偽。 *アポロ月面着陸否定論の真偽。 *尖閣諸島について、田中角栄・福田赳夫路線が正しかったのかについての評価。 *香港のデモについての評価。 *その他これから読み返した際に留保し…