加藤陽子著「戦争まで/歴史を決めた交渉と日本の失敗」朝日出版社刊を読み終えた。 実はこの本を借り出すきっかけは図書館の本棚で著者名を見たからで、2017年菅内閣の折、日本学術会議のメンバー選定に際し会議からの推薦者の内、6名の任命拒否者のひとりで、日本近現代史が専門の東大教授として記憶があり、一度その考えなどを知りたいと思っていた。 私は日頃から物事を見つめる際、思想や党派に偏らず中立的、客観的、実利的に見るのが最も良いと思っている方で、この本全体を通じ読後あまり偏りなく事実に即して考えを語っている印象を受けている。 この本は大手書店・ジュンク堂でのトーク企画で、著者が中高生を相手に「加藤陽子…