エドガーです。今回は令和5年予備試験論文の労働法の振り返りをしていきます。 *労働法 設問1 1, A社は、Bに対して、帰国後60か月以内に自己都合でA社を退職する場合は海外研修費用の全部又は一部を返還すること(以下、「本件条項」)を内容とする誓約書に基づいて、A社が負担した海外研修費用の返還を請求することが考えられる。 2, もっとも、本件条項は、「違約金を定め」たもの、または「損害賠償を予定する契約」であり、労基法16条に反し、無効とならないか。 (1)労基法16条の趣旨:労働者の足止め防止 ↓ 実質的に「違約金を定め」たもの、または「損害賠償を予定する契約」であれば、労働者を足止めする効…