まっかな翼を持つこのうとり号は、昔大活躍していた郵便飛行機。 今は倉庫にロープで繋がれて、ひとりぼっち。 空を飛んでいた頃は、みんなが『こうのとり号だ!』と声をかけてくれた。 もう、ボクのことを知っている子どもたちはいないだろう。 また空を飛んでみたいなぁ~あの頃のようにと思いました。 こうのとり号は、倉庫でじっとしているのが嫌になり、 狭い倉庫の中をいったりきたりしていると、 とうとうロープが切れて・・・ 倉庫の外へ、空へ、こうのとり号は飛び出しました。 久しぶりの空。 こうのとり号はくるくると、円を描きながら、鳥たちと一緒に飛び回ります。 村の上を飛ぶと、みんな空を見上げて声援を送ってくれ…