利尻山(1,721m)で発生した今年の山岳遭難件数は25日までに7件となり、2020年以降で最も多かった21年の年間件数に並び、最多ペースとなっている。体力や水分不足で下山中に動けなくなる事例が多く、稚内署は「体力に合わせた登山を」と注意を促している。 同署のまとめによると、利尻山での今年の山岳遭難は、3月までの冬山で2件発生した後、7月に5件が集中。5件はいずれも島外から訪れた登山者で、外国人2人も含まれる。 体力の低下や脱水症状によって脚に力が入らなくなったり、転倒したりして身動きが取れなくなるケースが目立つ。 利尻山登山では標高約200メートルから山頂を日帰りで目指す。一般的に下山までに…