教員に対して、子供の親が、「あれはどうなんでしょう」「何々については、どうかと思いますが」「うちの子の言うことなんですが、先生は何々だそうで」などと、要求とも催促とも不満とも受け取れるようなことを言う場合がある。教員にとっては些細な問題でも、親にとっては大問題である。鋭敏な教員なら、親の本音を見抜いて対処する。どう対処するのか。言い分を認めて、謝ることである。形だけでも謝っておけばいいものを、つい反論する。これがよくない親と議論してもはじまらない。親は、教員が「謝る」ことを期待している。我が子の担任が、自分に対して、頭を下げたという事実が、大切なのである。そこにカタルシスが生まれ、優越感が生ま…