【公判調書2979丁〜】 「第五十六回公判調書(供述)」 証人=遠藤 三(かつ)・七十歳 * 福地弁護人=「滅多にないことが書き込まれているのは、特別の理由があると思われますが、どういう理由で書き込んだかを説明してくれませんか」 証人=「古いことだから記憶がはっきりは致しませんけれども、この時は、関さん、巡査じゃなくて巡査部長かな、居たんですが、その関くんが石川くんから図面をもらったんじゃなかったかな、もらったと記憶していますが、それによって鞄の捜査か何かに行った、それで帰って来た時に、無かったというので帰って来たような感じがしますが、その際、私が石川くんに、石川くんが言った場所に無かったじゃ…