皇紀弐阡八百六拾参年七月弐拾五日 六時半起床。ヨガ。 まずは訂正、角川文庫版《南回帰線》を読み出したのは、六月の後半からだった―三月と書いたのは、其の前に読んだ集英社版・磯野宏訳の方である―昨日辺りから読み出した中央公論社《新集世界の文学・39 ミラー 南回帰線》、ついつい頁を捲る手が止まらないのは、諒かに訳文の読み易さのせいである―此れで五人の翻訳家による《南回帰線》だが、此処まで読んだ感想としては、此の訳がもっとも良いと感じる―他の訳者では、退屈で冗長すぎる箇所も、此の谷口訳ではそうは感じない―此れは大変なことである―此れまでのミラーへの此方の評価を、一新させるほどのインパクトと云ってよい…