正徳6年2月2日。文左衛門は急に思い立ち、水野へ出かける。王余魚(カレイ)を5枚持参し、途中小便をすることもなく、まして立ち止まって景色も見ずに。水野へは未半(午後2時)に到着する。文四郎はこの朝に出かけており、既にその場に来ていた。勘太の様子はこの日近頃ないような気分のよさと云々。印場を過ぎると道が分かれており、そこを左の方へ行き、新居を過ぎると左ににごり(濁)池がある。その後また右にはたご(機織)池がある。はばき坂(?)から勘太のところまでは25丁(1町は約100メートル)あると。去年未年春の3分が米で支給される。今月19日までに。