初めに言葉があった そこから人間の世の中が始まった これは間違いない 聖書の指摘するとおりだ 一方で、その言葉が生まれる以前から世界はあった それは恐竜が地上を闊歩していた時代であり、微生物すら登場する以前の原始地球の時代である 世界は、言葉がとらえる範囲を超え出ている 言葉に依りすぎることなく、世界をとらえようとする姿勢の一つに、仏教があるようにみえる 「無分別智」という発想がまさにそれだ その視点からは、自と他という絶対的な区別は発生しない 絶対者、唯一神という概念も生まれない あらゆる存在が一つであり、ゆるやかにまとまっている 私も草木も獣もみな存在するものであり、そこに上下はない こう…