※ネタの具体的な描写に触れています 2024/10/28(月)、高円寺ジュンジョーという小さな劇場でマセキジュニアユースライブを見た。そこに出演しているのは、ほとんどが芸人を始めて一年目の若手である。その中に「原 水道水」というピン芸人がいた。彼女が披露するのは漫談なのだが、それが恐ろしく素晴らしかった。 その漫談は、「耳が生え変わる人間」と「耳が生え変わらない人間」がいますよね?という問いかけからあるひとつの世界が立ち上がり、展開していく。異質なものとして新たに現れた「耳」をめぐるその話には、グロテスクなリアリズムが満ちており、あるイメージから別のイメージへと飛び移り、その運動によって観客に…