一月ほど前、まだ母がギリギリ自力でトイレに行けて脳梗塞になる前です。なにげない会話をして笑いあっていたときに、母がふと「かっちゃん(私のこと)と、お別れしたくないよ。」と言ってきました。 私はなるべく平静を装いましたが、涙があふれそうでした。 このときのことは一生忘れないと思います。 僕が一人暮らしをしていた長い期間も、母とはお互いに週に何回かは電話して、月に一度は会っていました。これは両親が横浜から高崎や前橋の家に引っ越してからも続けていました。 当初はなんか照れくさくて、愛犬のミニチュアダックスのカートに会うためというのを大義名分にしていましたが、カートが亡くなった後も変わらず、母に会いに…