老女の家にはテレビがない。 大分前に壊れたから捨てたという。 少しボケが来ているせいもあり、 何度か来た視聴料の請求書は捨てていた。 それが、先日5万円ほどの請求書がまた送られてきたという。 請求書は7年分の料金だった。 相談されたのでかの公共放送の連絡先を調べてあげた。 本人はテレビを見ていないから払う必要はないと信じ切っている。 でも、請求書はずっとついて回るのが現代だ。 私は相談窓口までたどり着くのにスマフォを操作し、 大分苦労してオペレーターと接点を取ることが出来た。 相手に住所と名前を聞かれると、 老女の契約内容や支払い履歴か一瞬で分かった。 そして、オペレーターは機械的な口調で契約…